音のある世界

 コンビニへ行くと、昔の会社のお仲間(現像系)が買い物していた。俺が「今は石川町で働いてるんです」というと「たいへんですね」とか言われるので「へえ。まあ。」とか一応言っといたが、実はちっともたいへんじゃない。喩えるならば、フィルムのネガを延々と焼き増ししているようなものだ。新しい写真なんてちっとも撮らないし。
 カーオーディオが元に戻った。車のインパネ部に開いていた痛々しいブラックホールもふさがり、ひと安心。東京事変の大人(ADULT)は、ジャジーに仕上げてあるのにとても聴きやすい。しばらく俺のカーオーディオの主役を張りそうだ。
 今日は髪を切ったが、美容室の店長は相変わらず喋りっぱなしだ。今日はカットだけだから30分程度相づちを打てば良い。これがパーマネントだったら大変だ。2時間以上もあの店長の甲高い声を聞いていたら気が狂いかねない。
 ニュースで国会の様子を見ていると、足の引っ張り合いしかしていないようでイライラする。だから小学生が半笑いで避難訓練をしてしまうんだ。悪いことも少しはやっていいからその3倍良いことをやってください。欠点を指摘してばかりいると小さい人間ばかり育つ国になっちゃうよ。
 韻を踏むことの楽しさ・格好良さをヒップホップは教えてくれた。が、しかし同時にそれは毒も生み出した。仲間由紀恵withダウンローズの曲の一節にある「恋のダウンロード、二人パレード」の部分は最悪だ。「韻を踏む」というよりは、「無理矢理語尾をそろえただけ」という感じ。押韻に囚われすぎないスチャダラパーとか脱線トリオの自由な作風を見習いたまえと言いたい。チェケダッチョ!!
 …不甲斐ないこの心が、すぐに不安の雨を呼んでくる