文化戦略会議

 会津で、川淵三郎キャプテンの話を聴いてきた。ジーコ更迭論が巻き起こった際、2人の人間から監督をしたいと申し入れがあった(実名は挙げられないらしい)とか、ヴェンゲルは日本代表の監督をやりたくて仕方ないとか、トルシエもいつでも監督をやりたがっているとか興味深い内容だった。ドイツW杯後の監督については、ギャランティの高い監督を就任させれば必ず良い結果が得られるとは限らないので、費用対効果も良く考えてジーコのやり方をある程度引き継いでくれる人間を選出したい、との考えも持っているようだ。ちなみに、現イングランド代表監督のエリクソン氏は年棒8億。マンチェスター・ユナイテッドを率いるファーガソン監督に至っては年棒10億らしい。W杯までをひとつの区切りとすると年棒も4倍しなきゃならないから、エリクソンの場合は32億、ファーガソンの場合は40億を支払う計算になる。たまたま居合わせた同期の友人は、川淵キャプテンと握手を交わしていた。やや嫉妬した。
 日比野克彦さんは、芸術家なだけあって発想が自由だ。サッカーに独自のルールを加味して大会まで開いてしまうんだから凄い。ペルーでは高度4千メートルのところにサッカーの競技場があり、そこで試合をしたらペルーはまず負けないらしい。マラドーナがいた頃のアルゼンチン代表にも負けなかったとか。
 乙武さんは、スポーツライターというよりは単なる"スポーツ好き"か、良く言ってもせいぜい"スポーツ通"どまりだと思った。火事が起きると必ず見物に行く野次馬とそれほど大差はない。
 BSデジタルで、武道館で行われたジョン・レノンの追悼コンサートを放映していた。オノ・ヨーコの歌に、狂気を感じ恐怖した。「まだまだ世界は暴力にあふれ、平和ではありません」と歌う真心ブラザーズの"拝啓ジョン・レノン"という曲は、レノンの人生に対するアンサーソングだと思う。
 …ああユメかマコトか、瞼に画かれた道。窓辺に置かれた花は、燃えたぎるその息吹を誰に奉げようか? 君にも同じ事を問う