ソーダ水のつぶのように楽しそうな日々は流れた

tetsuo_hara2005-12-25

 何かから逃げるように、また何かを守るかのように、クリスマスイヴに棚倉村を飛び出す。前日の雪の影響でところどころ路面が凍結しており、少しも気を抜けない。まばたきさえも命取りで、緊張と恐怖のうちに髪の毛は逆立ち、死ぬ間際の南斗水鳥拳の使い手のように総てが白髪(画像)になってしまう。ヒョードルと対戦するときのノゲイラの状態もこんな感じだろうか。いつ、どこから氷の拳が飛んでくるかわからないから油断大敵だ。
 募金して記名したら、下向きの矢印みたいな顔をした男に「この名前、なんて読むんですか?」と聞かれた。真面目に「はらてつお」と答えたもんだからラジオでコールされてしまった。"ねこひろし"とでも答えればよかったか? ポーツマスポーツマス
 戦略を立てたのが誰か知らないが、24時間テレビもこの時期のチャリティ募金も、それぞれ夏のボーナスと冬のボーナスの直後に行うあたりが上手い。
 今年一年の運試しとして有馬記念に臨んだが、ハーツクライの想定外の好走にしてやられた。最高の年ではなかったが、悪い年でもなかった。節目節目に思うことは、「なるべく小さな幸せとなるべく小さな不幸せ、なるべくいっぱい集めよう」ですから。
 フィギュアスケートも無事に五輪代表が決まってめでたしめでたしだ。何が良いって村主さんの表情が傑作だ。浮き沈みの激しい眉毛の動きは、まるで川を下るドジョウのようだ。あんなに動く眉毛を見たのは大友康平さん以来だよ。
 特番だらけの年末年始だが、何よりも楽しみにしていたのが今日の「M−1グランプリ」だった。千鳥に期待したのだが、準決勝で敗退したと聞きガッカリ。しかし敗者復活から上がってくれたときはすごくうれしかった。あの人の岡山弁がたまらなく好きなのだ。麒麟をおもしろいと思ったことはなかったが、今日のネタはとんでもなく完成度が高かった。笑い飯も昨年の教訓を生かして凄いネタを作ってきた。南海キャンディーズは力を出し切れなかったが、昨年のM−1初登場以来すっかり人気者になってしまった。それだけでM−1からずいぶん恩恵を受けたといえるでしょう。だからもういいじゃない。
 あと3日で今年の仕事を終わらせないといけないのか。仕方ないんだ、やるしかないんだ。
 髪切って、頭コンパクトにした。
 …何もそんな虚しい顔をしなくていいのにさ。ねぇ下らない、あぁ下らない、下らない。自分のしてる顔が鏡に映る。夜明けまでどれくらいあるのだろう