マーティ・フリードマンに落胆

tetsuo_hara2005-12-04

 「サカつく」シリーズの新作が来春に発売になるのだが今度はヨーロッパが舞台らしい。レアルマドリードACミランチェルシー等、欧州の強豪と切磋琢磨できるのが楽しみな反面、地元にクラブチームをつくる楽しみがなくなってしまうのは残念だ。俺は"東白川マッチョマン"と言うチームで世界を夢見たかったんだよ。「サカつく」に手をつけてしまったら時間がいくらあっても足りなくなる。仕事そっちのけで頭の中はそればかり。ゲームは身を滅ぼすのだ。
 日本人のスポーツライターで、サッカーに関しては金子達仁さんの右に出る人はいない。金子さんは川口能活中田英寿とプライベートでも付き合いがあり、一緒に焼き鳥屋へ行くほどの仲なのだ。ヘヴィメタル/ハードロックの大ファンとしても知られる金子さん、中田や川口にその手の音楽を薦めるのだが、なかなか良いリアクションが得られていない。ジューダス・プリーストとか聴けばプロスポーツ選手として絶対にひと皮剥けるのにもったいない。
 元LUNA SEA河村隆一INORANが"トゥールビヨン"というバンドでまた共に活動することになったことはどうでも良いとするが、現在の相川七瀬のバックバンドがとんでもない。元X JAPANのPATA、元LUNA SEAの真也、そして元MEGADETHマーティ・フリードマンといった凄まじい顔ぶれなのだ。他の人には「どうぞご勝手に」と言えるが、マーティ・フリードマンにだけはもう少しマシな活動をしてもらいたいと思った。
 MEGADETHのフロントマン兼リーダーのデイヴ・ムステインは大好きだ。クリエイターとしての音楽的センスも素晴らしいし、プレイヤーとしてもぞくぞくするようなギターサウンドを常に提供してくれる。アーティストとしてのアティテュードもしっかりしていて、何よりすごく頭が良い。完璧主義者のムスティンのバンドではのびのびできなかったんだろうか、マーティーは。
 いつの間にか聖飢魔Ⅱが再結成していた。解散したのがつい昨日のことのようで、「再結成」と言われても大してありがた味を感じない。特異なキャラクターゆえ"色モノ"的に扱われがちだが、音楽性は極めて質の高い様式メタルと言って良い。中でも「蝋人形の館」等は名曲中の名曲だ。イントロのギターリフを聴くと血湧き肉踊ってしまう。俺の職場のボス(あと数年で定年退職)は、容姿が蝋人形化しつつある。気に喰わないことがあると、我々社員に向かって「お前も蝋人形にしてやろうか!」の決め台詞を吐くのだ。
 岩合光昭さんの写真展を見てきた。画像のカンガルーは、背中をかゆがってあんなポーズとっているらしい。俺には、キャッチャーのサインを覗き込むピッチャーのように見えた。
 相川七瀬で思い出すのは、通称"八山田のディディエ・ドログバ"が歌う「夢見る少女じゃいられない」だ。俺と出会う前の彼は、ジャンケンさえはっきり知らなかった。石よりもハサミが強いと、間違って覚えていた。
 道路はどうだ? 凍結しやしないか? 不安と一緒に雪は降る。
 …そう。出遅れた。解らない。自然体のふり。愛のこと、希望のこと、生きもののこと