心も車も広くなくちゃね

tetsuo_hara2005-11-30

 しんみりとした冬の寒さが俺の小便を促す。デスクを離れてお手洗いへ行って用を足してまたデスクへ戻るのだが、お手洗いからデスクに戻るまでの間に体が冷えてしまうからすぐにまた尿意を催すという悪循環。いや、新陳代謝が活発という意味ではむしろ好循環か。こんな調子だから仕事はおざなり。いっそ机を便所に移動して、便器に座ったまま仕事したらどうだろう。冬は仕事には向かん。
 平原綾香の父親もミュージシャンで、安全地帯のサポートメンバーをつとめたこともあるんだとか。平原綾香自身もブレスの使い方等、玉置浩二の影響を受けたと語っていたが、そんなところにルーツがあるとは意表を突かれた。
 俺には寝る支度をする前にやることがある。ブライトリングを手首からはずし、セーム皮できれいに拭いてワインディングマシーンにセットするんだ。なんだか赤ん坊を風呂に入れて、ベッドに寝かしつけているみたいな気分だよ。かわいい奴め。ちなみにタイタニック号の沈没現場にはロレックスが一緒に沈んでいて、海水にやられながらも狂うことなく時間を刻んでいたんだってさ。時計には浪漫がある。
 時計には浪漫があるが、政治には浪漫がない。「公務員の構造改革」と謳ったところで、やることといえば給与削減と人員削減である。そんなマントヒヒにでも思いつきそうなことを恥ずかしげもなく「構造改革」などと良く言えたもんだ。はっきり言って公務員は糞だ。幼にして学を好み、長いものに巻かれ出世を渇望し、もっぱら六法全書の糞暗記に努め、質素倹約で友人にケチと言われても聞く耳を持たない。人を憎まず人を愛さず、ニコリともせず、ひたすら公平、公平。お願いごとをしようにも融通が利かず、厚顔無恥のアホらしい一般概論をクソ丁寧に繰りかえすばかり。「ごもっともながらそこを何とか」「官と民とが力を合せて」「それはよく心掛けているつもりです」「まさかそんな極端な」等々。つまりあいつらは、はじめから終りまで一言も何も言っていないのと同じなのだ。とは言うものの、厳密に言えば公務員が糞なんじゃなくて、武家社会の時代から今に至るまで、封建的な仕組みを変えられないわが国そのものが糞なのだ。個体レベルで見れば、公務員の中にも普通の感覚をもった良い人間も随分いるし、民間企業にもずるくて汚くて欲が深くてろくでもない人間が多い。むしろ俺なんかは、肩書きが"公務員"というだけで世間から忌み嫌われるあいつらに同情してしまうんだ。少しぐらい威張ったっていいとさえ思ってしまう。
 俺の会社の親方は、今日はひと言も発しないで黙々と書類ばかり見ていた。ほとんど物音も立てないから、いるのかいないのかわからないんだ。今の親方の前の代の親方は暇さえあればとにかく喋っていた。"イカフライにはソースをかけるべきか、それとも醤油をかけるべきか"というテーマで1時間以上しゃべっていたこともあった。俺が年をとったら、おしゃべりなほうの親方みたくなりたいと思った。
 髪、切りすぎか? ソフトバンクからFA権を行使したキャッチャーかよ。(→画像)
 …僕が何千マイルも歩いたら、どうしようもない僕のこと認めるのかい? 愛し合おう、誰よりも。水たまりは希望を写している