余の財力に"限界"の文字はなし

tetsuo_hara2005-11-19

 K−1グランプリで身長2メートルを超すオランダ人が優勝した。そのオランダ人にしてもそうだし身長218cmのチェ・ホンマンにしてもそうだが、体のでかさを売りにしたウドの大木的な格闘家は俺は大嫌いだ。今年のベスト・マッチはジェロム・レ・バンナピーター・アーツであろう。バンナの隆々とした筋肉は威圧的で美しい。素晴らしいファイターだ。レイ・セフォーのトリッキーで挑発的なスタイルは、時としてモハメド・アリを思わせる。相手の攻撃を凌いだ後の、チンポジを直す仕草がとても好きだ。オランダはサッカーも強いが格闘技も強い。欲張りな国だと思った。
 とうとう"自由に飛べる羽"を手に入れた。ブライトリングの腕時計をゲットしたのだ。ブライトリングは1915年に世界初の腕時計クロノグラフを発表したことから"クロノグラフの祖"と呼ばれている。俺のモデルはクロノマット・オリジナル(画像)といい、これはイタリア空軍と共同で開発された名器で、ブライトリングを代表するモデルでもある。機械式時計は手間がかかるがそのぶん愛着が湧く。髪の毛よりも細い「ヒゲゼンマイ」という部品も使われおり、夏と冬では進み方や遅れ方がかわってくる。通称"八山田のディディエ・ドログバ"の口の周りにも、髪の毛よりも太くて黒い「ヒゲゼンマイ」という部品が使われているが、気温や湿度によって誤差が生じるか否かについては現在調査中である。自称"塙駅前コスメショップの矢田亜希子"は「時計とライターは男のシンボルだ」と名言を言い放ったが、それについて異論はございません。プエリルトリカーノ・スキューバ・ハニー、海の形はどんなだろう? 泳ぐ魚は何を思う? 「自由に飛べる羽じゃないの」。
 カシスオレンジは大好きなカクテルだ。昨夜は気分良く酔い、体を支えていた肘をすべらせて舌を噛んだりした。夜中に手が引っ張られる夢を見て大声を出したりもした。便所の紙巻器についている豚型のマスコットと会話もした。「寒くなったね」って言ったら「寒いのはいいんだけどさあ、とにかく景気が悪いんだよ」と言われた。
 そして一日ぶりに棚倉村へ帰ってきた。"棚倉は哀しい活気を呈していた"と最初の書き出しの一行に書き記すというような事になるのではあるまいか、と思って棚倉に舞い戻って来たのに、俺の眼には相変らずの「棚倉生活」のごとくに映った。久しぶりの棚倉は、良くもないし悪くもない。少し変わってくれても良い。いや変わるべきだとさえ思うのだが、相変わらずである。馬鹿は死ななきゃなおらないというような感じだ。
 …自分探しはまだ飽きないのかい? 見つかるのはきっと樹海のコミュニティ。有財無財餓鬼達と踊れ。伝えるべきことはねえ。たかがこれだけを謳うため、何をしてる?