火だるまの詩

tetsuo_hara2005-11-12

 日本三大火祭りのひとつ、松明あかし(画像は昨年?のもの)を見てきた。天正17年に伊達政宗が大軍を率いて二階堂家の須賀川城を攻めた際、政宗に内通していた二階堂家重臣の守谷筑後守が、城の風上にあった菩提寺・長禄寺に火を放ったのだ。町はたちまち火の海と化し、家臣の大部分は城と運命をともにして悲壮な最期を遂げてしまう。"松明あかし"は、この戦いで戦死した多くの人々の霊を弔うための行事である。伊達政宗は好きな武将だ。大河ドラマでは渡辺謙政宗を演じるなどしてるが、五歳で疱瘡にかかって失明した右眼のあたりが全体的にぶら下がり、実は相当ルックスが酷かったと伝えられている。あと20年早く生まれていれば天下人になれたかも、と東北人に淡い期待を残したことと、隻眼のハンデに屈せずに奥州を制覇してしまうスケールの大きさ。それに死ぬ間際まで天下人を狙ってしまう諦めの悪さ。どれもこれも最高だ。豪快に燃える松明、荘厳でなかなか良い火であった。
 帰宅したら俺の部屋が意外に暖かい。プチリフォームで壁を二重にしたおかげで、保温力が高まったのかもしれない。
 …黄金わがゴールデンクラウン。故に荘厳、筆舌も尽くせまい。いえいえ、実は相当深い傷がございます