惚れたぜTanagura

　冬からの風が俺の頬っぺたを冷たく染めるから、無性にいつものビーフシチューが食べたくなった。シェフはほぼハゲているがかっこいい。プロフェッショナルな技を持っていれば見た目なんて関係ないのかもしれない。このビーフシチューの特徴としては、食したあとに芭蕉扇であおいだようなすごい勢いの屁が出るということも挙げられる。それは俺だけですか。ちなみに「芭蕉扇」ってフライパン山の火を消したうちわのことで、それが縁で悟空とチチが結婚したと言ってよい。チチの父は牛魔王で、当時の悟空は牛魔王にまったく歯が立たなかった。
　職場で"男女共同参画"に関する会議があったので参加してみた。日本は平和でいいなあというのが俺の感想。
　親方が、わずかコップ一杯の水で洗顔から歯磨きまでこなしてしまう男の話を例にとり、省エネを励行しようとしていた。その男は単なる不潔なんじゃないかと思った。環境省ワキガ対策室長の俺としては、そんな小汚い男を認めるわけにはいかない。顔面に消火栓で放水してやりたい。省エネは二の次でいいから、まずは身なりを整えてから出直してこい。
　大奥の小池栄子を見て、寒気を催した。現実の世界の話でも、MEGUMIや佐藤江梨子にあれほどの狂気をもってライバル意識を燃やしているとしたら恐いな。山田まりやのことをすっかり見なくなった。
　スチャダラパーとアルファがコラボして「惚れたぜHarajuku」（画像）という曲を出していた。田原俊彦、少年隊、シブガキ隊、光GENJI等、80年代のジャニーズのフレーズを継ぎはぎして、遊び心いっぱいに仕上げている。微熱DANJIのヒップホップ版といったところだろうか。また良いCDにめぐり会えた。
　俺の机の対面の席のプロゴルファー猿みたいな顔の人は整理整頓が大の苦手だが、今日は珍しく書類を片付けつつ丁寧にファイリングしていた。平地でもそろそろ雪が降るよ。
　…応援、必要そうだな。レスキュー、必要そうでもないか。例年これほどの屈辱は無かったが、法律は容認してしまいそう。猛烈な党員、泣き出しそう