アルコールの揺れ方

 木更津キャッツアイの中で「そんなに野球が上手いなら千葉ロッテに入団しろっつーの」みたいな台詞があったが、今年の千葉ロッテは本当に野球が上手い人の集団だった。来季、メジャーの球団もボビー・バレンタインの手腕を欲しているようだが、さてどうなることやら。同じく舶来モノの監督といえば日本ハムヒルマンさんだが、来季も指揮を執るのだろうか。ちなみに通称"原町のモリエンテス"は、日本シリーズ千葉ロッテが4連勝することを予想し、大金を手にしている。
 久々に酒を飲みに出かけてきた。タクシードライバーはサービス業とは思えないほど感じが悪かったが、飲み屋の店員はすこぶる感じが良い。いつものパターンで、俺は序盤に飛ばしすぎてスタミナをロスし、後半はバテバテになった。楽しいとついはしゃいでしまい、ペース配分を間違うのだ。「食欲の秋」とはよく言ったもので、兎に角食べ物がおいしい。店じゃないと飲めないカクテルとかサワーをここぞとばかりに注文する。カシス系が特に好きだ。冬の足音がだいぶ近づいており、外はしみじみと寒い。はずだが酔うと寒さも感じない。折角の良い気分を感じの悪いタクシードライバーに台無しにされるのも癪だと思い、飲み屋から歩いて帰った。便所へ入るとトイレットペーパーが俺に話しかけてくる。酒の力は不思議だなぁ。
 飛び石連休の狭間は、いつも以上に出社拒否の想いも強い。サボってクビになってもいいんだ。クビなったら今度は女装して、というか八十歳ぐらいの女性に扮装して亀田製菓に就職し、おばあちゃんのぽたぽた焼きの表面に醤油を塗る仕事に就くんだ。
 …語りぐさの人生を、事なかれの永遠を、雑踏の中の雑草を誇らかしては、掴まえましょうと偏に前向きなフリか。それは才能か