エキゾチック・ジャパン

 棚倉村でもやや大きな地震が起きた。あい子さん(母)から「すぐ外に出られるようにカギは開けておきなさい」と恥ずかしいぐらいに基本的なアドバイスを受けたが、俺の場合はそれ以前の問題で、まずはパンツをはいてその後にズボンをはくのに必死であった。っていうか下半身ハダカかよ>俺
 昨日はドラッグ(風邪薬)がいい感じに効いて眠ってしまい、ブログの更新もままならなかった。何か書こうと思っていたが、一日たったら忘れた。物覚えが良いのも特技なら、物忘れが激しいのもまた特技ですから。だいたいにして、俺には深い思索が何もない。ひらめく直感が何もない。もはやアーティストとしての誇りも何もないまま、目をつぶってこの醜態の日記を更新してしまうのである。わななきつつ「うむ」と決意して更新ボタンを押下するのだ。「カチッ」と鈍い音がする。それっきりである。その後の悲惨な気持は比類が無い。
 靖国問題をめぐる党首討論で「どうしていけないのか」「誰がいけないと言ったか」と言ったやり取りがあった。俺、小学生の頃にこんな口げんかをした覚えがある。与党の党首も野党第一党の党首も小学生レベルになってしまった。絶対に俺でも議員やれると思った。出馬すべきだったなぁ。「ありがとうございます! ありがとうございます! 清き一票をお願いします。俺に入れないと好きな人ばらすぞ!」と。小学生が相手のときは、好きな人をばらす攻撃が最も効果的である。
 相変わらず凄まじく鼻水が出る。意中の異性がいるわけでもないので、会社でも人目をはばからず、キングギドラの咆哮の如く鼻をかむ。時折ボスがコーヒーを入れてくれるのだが、これが真っ黒で苦い。その苦さは、仕事もしないでパンストのことばかり考え、ぬぽーっとした面構えで他人の気力まで奪い、出張と称してコンビニでハーゲンダッツを食べて時間を費やすような俺に対するボスからの"戒め"のようにも感じる。
 愛してやまないソニー・エリクソンが、遂にFOMA端末を発売する。FOMAauかでさんざん悩んでいたが、とりあえず標的はハッキリした。
 通称"福島のマハダビキア"は、今ごろ「研修」と称して酒を喰らい女を抱いているはずだ。そうこうしているうちに、地震で棚倉村の家屋は半壊して、フィリピン人は収容されていたホテルから逃げ出しました。娑婆では偉いことになっていますから。
 通勤路のBGMはブランキージェットシティ。"冬のセーター"の「モデルガンを握りしめ、僕は自分のアタマを、撃ち抜こうと思って引き金を引いたのさ、NO!NO!NO!」の「NO!NO!NO!」の部分で、頭を左右に1往復半振るくせがある。どんな鋭角なカーブでも頭を1往復半振るんだ。モデルガンで頭を撃ち抜くのと同じぐらいリスキーな行為だ。
 寮生活をしていたときも、人の迷惑を顧みずに今と変わらずパンクとかヘヴィメタルばっかり聴いていた。喜んでジョニー・サンダースを聴いていたら、同室の人に「ほかのは我慢するけどそれだけはやめて、徹夫」って言われた。軽くショックだった。
 …だって正しいと思えたことなど一度だってないだけ。だって誰もが言うみたいな言葉に乗り切れないだけ。やっぱりだ、痛みがバッサリ疵を残しやがった