尻もすぼめば山となる

 生まれて初めて高校の同窓会に出席してみた。同じ窓を通って真っ白い色で社会に出ても、その後の出会いや経験によって色々な色の絵の具に染められて、色んな人間が出来上がるんだなぁと思った。いわば魑魅魍魎の集会のようだった。他人と自分を比べたときの優越感は俺のパワーとなり、嫉妬心もまた俺のパワーとなる。だから俺のパワーは無尽蔵だ。久々に会うと、大抵「今なにやってんの?」って聞かれる。そんなときは「んー、BSで序二段ぐらいから大相撲見てます」って答えてやるんだ。序二段ぐらいのあの、人から豚へと進化する過程の"類人豚状態"がたまらんのですよ。で、がっつくがっつくがっつく徹夫、棚倉生まれのへヴィメタ育ち。世を欺く姿はニート。その実態、ほぼニート。あんまりしつこくてウザいやつにはズバリ言うわよ! 「あんたまだ大蛇が憑いてるわよ!」。想像していたよりはずっと楽しかった。
 チリヌルヲワカのアルバムをようやく入手。"ジェットにんぢん"ほどはじけられないが、"こいのうた"ほどシリアスにはなれない。基本的にはGO!GO!7188の「毒舌蘭」の延長線上に位置し、しっとりした雰囲気で歌を聞かせる感じだが、非凡なメロディセンスは現在の音楽シーンでもトップのレベルにある。"押し"と"引き"を心得て大人になったユウの、ツボを押さえた曲作りは、息の長いアーティストになっていくであろうことを予感させた。
 F1の鈴鹿GP。ポール・ポジションはラルフ・シューマッハがゲット。ここで一つ、お前たちに憶えて帰ってもらいたいウンチクがある。ドイツ語と日本語で「あ、そう」は同じ意味。Mr.シューマッハ、まずはポール・ポジション獲得おめでとうございます。ところであれが阿蘇山でございます。「Ach,so!」
 …背広が3人。1人目はバカ。俺の墓に小便してる。泥だけの2人目もバカ。俺の墓を掘り起こすつもり。もう何がなんだかわかんねえよ。3人目はもっとバカなんだ