海獣

tetsuo_hara2005-08-06

 海で花火を見た。海辺で行われる花火大会は開放感が強い。色とりどりの打ち上げ花火は、まるでアクアフレッシュを夜空にぶちまけたみたいだ。頭の中に流れるのは、ジッタリンジンの「夏祭り」。海洋科学館では海獣を見たが、セイウチの泳ぎはとにかく豪快だ。ある国の漁師がジュゴンを人魚と見間違ったという話は有名だが、セイウチの下半身を見ていると、漁師が早とちりしてしまうのも無理はないと思ってしまう。トドとセイウチの鳴き声は完全にマスターしてきた。大好きなコリドラスは地味に展示されていた。コリドラスが健気に水槽を掃除する姿には癒される。細かい動きが本当に可愛らしいのだ。
 世界陸上がはじまった。織田裕二はやる気が空回りしている。いくらスポーツ中継とはいえ、黒い顔にあふれんばかりの笑顔と、その笑顔からこぼれる白い歯は深夜には不向きだ。さらにYシャツの胸を大きく開け、腕まくりして前のめりにカメラを睨むんだもの、こちらのほうが疲れてしまう。テレビを見ていてこれだけ疲れるんだから中井美穂はもっともっと疲れるでしょうね。前回の大会で織田裕二が言った「モーリス・グリーンはえーんだっ!」のひと言は、隠れた流行語大賞だ。
 …祭の後の飛べないカラス。気持ちはずっとあの空の上。楽しいときにも忘れちゃいけないさ。終わりが来ることも、戻れないことも