サーカス団、東へ

 今日のレアル・マドリード、1点目と3点目は仕方ないにしても2点目はあまりにもお粗末だった。パスを出したのも外人(サミー・ヘイガー似)かと思いきや、山田卓也だった。ヴェルディというチームはラモス、北澤、中澤と暑苦しいヘアスタイルが伝統的に受け継がれているが、現在は山田卓也がそれを継承しているのだろうか。広大なオデコはかなりやばい。
 前回までのレアル来日は、ジダン等が披露する曲芸を楽しむという、いわばサーカス団の興行のような感覚に近いものがあったが、今回は違った。一見マフィアの幹部のようなグラベセンにも臆することなく勝負を挑み、ビッグネームにもファウルすれすれでボールを奪いに行く。相馬選手がやたらと活き活きしているように見えた。しかし、いくら欧州のリーグがシーズンオフだからとは言えロナウドのしまりのない体にはガッカリする。顔は乱一世だが体は朝青龍明徳で、体のキレは巨人時代の落合博満なみだ。
 原家のトイレがウォッシュレットになった。人が近づくとセンサーが感知して自動的にフタがあくタイプ。今までの便器は「フン、来たわねビチグソ野郎が。小便でも糞でもしたけりゃすればいいのよ」と、公務員並に無愛想だったが、新しい便器さんは「いらっしゃいませ、こんにちは。お客さま、便座の温度はいかがですか? お湯加減はこれでよろしいですか? ではごゆっくりどうぞ」と、サービス精神旺盛である。用を足したあとフタが自動的に閉じるのを見ていると「またのご来店をお待ち申し上げております」とでも言われているようだ。便所のものにほとんど触れないから衛生的で良い。
 …逆の世界で同時に裏返しの俺がいて、裏返しの恋人と愛し合う。何もかも忘れられる真白になれる時があるならそれだけでいい。それでいい