新しいメルヘン

　ちょっと時間があると打ってしまう。リオ・デ・カーニヴァルを打ってコテンパンにやられた。左隣の台はリオ・チャンスを引いてリオ（画像）に投げキスされまくっている。これが「ジェラシー」という感情か。産み落とされて以来ヤキモチなんて焼いてことがなかったからさ、俺。SBJの頃はリオにはずいぶん世話になった。それは忘れてはならぬ。責任はみんな俺にあるのだ。世の中の人がもしリオのことを指弾するなら、俺はどんなにでもしてあの人をかばわなければならぬ。リオはいい人だ。それは俺が知っている、信じている。
　県内のパチンコ店で勝てる腕前を持っていれば、他県に行けばプロになれるらしい。そのぐらい本県は極悪店だらけなのだ。スロットの設定公開イベントは、県の条例か何かにひっかかるから御法度になっているらしい。
　「レアルマドリードがいよいよ来日しましたよ」に対して「レアリー？」と返す江川卓のダジャレには現役時代のストレートやカーブのようなキレは微塵も感じない。
　今日の原家の夕食のおかずは、鰹の刺身と焼餃子だった。なぜかジャガー（父）は「おかずがない」と言って白飯に味噌汁をぶっかけて食った。ジャガー（父）にとっての"おかず"とは一体どういうものなんだろうか。
　BSデジタル放送をいろいろいじくっていたら、ゲームもできることがわかった。あの懐かしいエポック社の野球盤がプレイできるもんだから、しばし夢中になってしまった。あと、番組内のクイズにリアルタイムで答えることもできた。すべてはリモコン操作ひとつ。新時代の予感がした。
　はぁ、貯金しよ。
　…レコードの溝で暮らす廃盤の妖精たち、俺の部屋で踊るのはやめてくれ。髪の毛の中で遊ぶ子供のままの君達。心を振るわせているだけなのに