ふさがらない穴

 コンフェデのブラジル戦で、日本代表は価値ある引き分けを収めた。最大の功労者は、黙々と上下運動を繰り返す加地くんかも知れない。更迭の心配がほぼなくなったジーコがやろうとしていることは、メンバーを固定化することと4-4-2システムの完成だろうか。
 久々に会社へ行った。机に俺の遺影と花を飾るようなイタズラを期待していたが、無造作に書類が乗っかっていただけだった。俺は本来の俺でないまま、杓子定規的な挨拶を交わしていつものようにペンを握るのだった。
 …風に流れる髪にも運命が宿っていて、光りスライドさせるほど眩しいのに君はなぜ?