黄金週間

 通称"八山田のディディエ・ドログバ"が、メロンとカステラと焼酎を武器に、原家に攻めてきた。彼は鏡月グリーンとコーヒーを混ぜたものをグビグビ飲みながら…。あれ? あの人と何しゃべったんだっけ? よく覚えていないや、俺酔ってたから。そういえば「棚倉に入ったところにエッチな本の自販機あったよね」とか言ってったなぁ。運転中と言えどもエッチな自販機だけは血眼になって探しているのだろう。それから、どこからか仕入れた風俗店の情報を確かめるべく俺のパソコンで風俗情報を検索したり、インリンの画像を閲覧したりしていた。彼のエロ・エネルギーは天井知らずである。ピテカントロプスがマンモスの生肉を喰らうかのごとく、餃子や天ぷらを喰らっていた。トマトを大の苦手としているから無理矢理食べさせてパワーダウンを狙ってみたが、顔を歪めてはいたもののたいした効果は得られなかった。
 今日は休みなのにアッコにおまかせとかサザエさんがやっていない。不思議な感じがした。
 …ちぐはぐな街並みを打ち揺らす悲しい闇を抜けて、口ずさめば確かにそう晴れ。今は幸あれ