茜さす、帰路照らせど

 今宵、会社の飲み会だった。俺の部署に新たに加わった人は、人柄も良くて話のわかる人だ。闇に差し込む一筋の光明とはこのことか。今の職場で人間らしい人に久々に出会った気分である。
 待ちかねていたフィンランド産のベッドが納品になった。組み立て作業をジャガー(俺の父)とエディ(俺の弟)に手伝ってもらったが、さすがは職人である。工具の扱いも手慣れており、たいへん手際が良い。毎日書類ばかりこしらえたり眺めたりしている俺とはドえらい違いだ。あとは収納グッズを買い揃えて、ゆくゆくはBOSEのオーディオとDVDレコーダーを購入したい。楽しいことには何かと金がかかる。金はかかるが楽しみだ。
 ウイイレ8LE、能力の高い選手を獲得したらレアルやユーベにも負けなくなった。デポルディポ・ラコルーニャ戦には3−0で勝つし、ニューキャッスル戦はマルティンスの5ゴールを含めて6−0で圧勝した。我がアガダザライカが繰り出すダイレクトパスの波状攻撃は、バルサのそれを思わせるほど鮮烈である。確実に上手になった。現在のレベルはデフォルト値の「3」のままだが、上げることも検討せねばなるまい。
 夜桜を3分見ただけでくしゃみと鼻水がとまらなくなった。30回はくしゃみした。
 …陽はいずる。幸あれって街へ、揺らいだ海へ船出を照らして。痛み降る。真下で根ざして歌えば次へ行かれと急かして