幻惑されて

 会社の歓迎会だった。ビールを少し飲んだだけでとてつもなく眠くなった。これは花粉アレルギーの薬とビールとの併せ技だなきっと。俺は、ピーターそっくりな女とかアゴのない女とか金太郎みたいな女とか太った獣神サンダーライガーみたいなおばちゃんとは目も合わさず、心地よい眠気のまどろみの中で、話のわかる人たちと親方への苦言などを語らった。歓迎会なのにニューフェイス達とはあまり喋らない。なぜなら俺は内気なカンガルーだから。
 …ゆがんだ時は何故に流れ、浮かんだ島はほら風に抱かれ、今白んだ空、船を探し迷路に夢を話しリヴァイヴ・イン・ザ・メロディ