傲慢

 今週からは定時で帰るつもりでいたが、月曜日からくじけた。トンネルを抜けたらまた新たな別のトンネルに入った。
 約ひと月ぶりの出張をやっつけて、帰りに缶コーヒーを買いにコンビニへ寄った。そのコンビニのすぐ裏にはストリップ劇場があるのだが、車でひと息ついていると踊り娘さんらしき女性がコンビニでたっぷり買い物をして劇場のほうへ歩いて帰っていった。いかにもストリッパー的なメイクからして踊り娘さんに間違いないと思われるが、歳は40前ぐらいでずんぐりむっくりのブタである。あそこを通るたびに、いつ舞台を見ようか企んでいたが行く必要がなくなった。金を払ってまで養豚場のブタを見に行く趣味は俺にはない。
 レアルvsバルサは、4対2でレアルが勝利した。グラヴェセンが加入してレアルは蘇生した。個人技だけのチームではなくなった。ロベルト・カルロスは明らかに運動量が落ちているが、ここ一番では素晴らしいバネを披露する。
 自称"二本松の牛若丸"は大概のことでは怒らないが、車椅子生命体専用の駐車スペースに健常者が駐車したときだけは、なぜかムキになって怒る。つい先日はその件で議員を相手に勝ち戦を演じてみせた。決め台詞は「お名前をお聞かせください。顚末を議会へ投書したく…」というものだった。相手の最大のウィークポイントを巧みに攻めやがって、なんていい性格をしているんだこの男は! と思った。しかし当選したときは「支持者してくださったみなさまのおかげです」と涙ながらに感激するくせに、議員バッチをつけた途端に急に偉ぶるあの人たちの体質はどうにかならないだろうか。「おまいを選んだのは県民様なんだから県民様のほうがおまいなんかよりも偉いのだ」とそこまで言うつもりはないが初心を忘れてほしくはない。それと、二本松の牛若丸の"してやったり顔"だけは想像したくない。
 明日はタイヤ換えられるかなあ。
 …認めろ、認めろ、諦めろ。諦めなきゃ始まらないこともあるんだ