両手ぶらり戦法 from HELL

 イグナショフの蹴りを紙一重でかわした日からゲーンノラシンのことを好きになってしまったが、崔洪万みたいな大男が相手だと気の毒だ。あれだけ体重差があると勝利の糸口がまるで見つからない。しかしあの崔洪万って選手の強さには、何かこう猟奇的なものが感じられた。なるべく早くボンヤスキーか誰かに倒してもらいたいと思った。曙さんは、どうしても現役にこだわりたいのならば髪を伸ばして髷を結い、土俵に戻るしかないね。
 昨夜、自称"福島市デルピエロ"と宴をひらいた。まずライチチューハイの香りで前頭葉に先制パンチを浴び、ダメージが抜けないうちにしそ焼酎を動脈に流し込んだからたいへんだ。お互いノーガードで睨み合ったり打ち合ったりする姿は、第三者から見れば「あしたのジョー」におけるジョー 対 力石の名勝負のように見えたに違いない。同じものを同じように観たり聴いたりしてきても、感じ方は同じだったり同じじゃなかったりするもんなんだなあ。彼は青い空を見たと言ったが、その時の空は俺には灰色に見えてたりとか。ちなみに矢吹丈の台詞で好きなのは「俺はな、医者とアスパラガスは食わず嫌いなんだ」ってやつです。
 ギャラリーフェイクがテレビアニメ化されたが、今度また実写化するとしたらフジタ役には長井秀和を、サラ役にはインリン・オブ・ジョイトイをブッキングしてください。
 自称"二本松の牛若丸"に電話を入れたらちょうどトイレに入っており「排泄をし終えたところだが紙が7センチしかない」と言われた。電話越しにそんなことを言われてもこちらとしては手の打ちようがない。とりあえずウォッシュレットの上手な使い方のノウハウを教えておいたが、それでも紙が7センチ程度ではキビシいハズだ。パンツにミソがつくことを回避できなかったことが懸念される。
 …ぼやけてゆく間は風の無い部屋の中で、タイルの床を裸足で歩く