地雷を踏んだらさようなら

 長い一日だった。異動にはならなかったが、残留なら残留で、いろんな色の絵の具が勢い良く心の中に流れ込んできたみたいな複雑な気分だ。しかも明るい色の絵の具は一色もなくて、どれも暗い色ばかり。今日の時点ではその絵の具はまだ混ざっていないが、これらがいずれ混ざって一つの色になったときの、そのときの気分を想像したくはない。自分は2003年の佐藤琢磨だと思うことにした。その年の彼は下手に弱小チームに移籍してシートを得ることをせず、B.A.Rホンダのリザーブドライバーになる道を選んだ。そして翌2004年にレギュラードライバーとなり、大躍進したのだ。
 照れながらこそこそとムシキングで遊ぶオヤジがいた。どうせなら照れずに堂々とプレイしたほうがまだ潔いのに。ただ単に遊びたかったのか、それとも息子のためにカード収集していたのか、真相は定かではありません。
 …3年待っても兆しは見られない。3年経っても動きはおこらない。カナリヤの歌声に合わせてリズムを振れば、焼け落ちた夢のカケラがメシの種