毛じらみの夏、日本の夏

かつて"絶望が丘のブタ"と呼ばれた男の隣で北斗を打ってきた。先にボーナスを引いたのは俺のほうで、やっとの思いで4連。隣の男は破産していたが椅子を離れようとはしなかった。それどころか、物欲しそうな目つきで俺のメダルを眺めるのだった。ああいう目つきに俺は弱い。ああいう目つきで見られるのは重荷である。重圧に負けてメダルを3枚、また3枚と与えてしまった。「メダルが欲しい」と顔で訴える男の姿は、「バクシーシ」と物乞いをするインドの乞食のようでもあり、食事を配給されるときの中世ヨーロッパの奴隷のようでもあり、またエサを与えられるブタそのものにも見えた。ちなみに、彼が本日中にBBをひくことはなかった。彼はここひと月かふた月のあいだにスロットによって相当散財しているようだ。彼は歴史ヲタクだが「武士は食わねど高楊枝」という言葉は全くと言っていいほど当てはまらない。
お気に入りのパチンコ屋さんは月曜日に定例イベントを入れている。月曜日にイベントってあまりピンとこないが、ハッピーマンデー政策によって月曜日が祭日になることが多くなったことを考えると、あながち的外れなイベントとも言い切れない。
本日は鈴鹿GP。琢磨は4位フィニッシュ。F1ドライバーはたいていクレヴァーだが、たいてい気性が荒いと思う。暴れん坊のマンセルなどはその顕著な例だが、プロストやセナも気が強かった。琢磨にいたっても、バリチェロとのバトルの顛末などを見ていると気が強いことがよくわかる。レース中は孤独で過酷だから、気が強いぐらいじゃないと務まらないんだろうと思う。今思えば中嶋悟さんは人が良すぎたんだよ。
一難去って、また一難。台風去って、また台風。今年は台風が多すぎる。もう勘弁してください間に合ってますから。
涼しいを通り越して寒いこのごろ。寒いとパンツルックが増えるかと思いきや、ブーツにスカートを合わせたり、タイツを履いたりしてスカート系も健闘。いやはや、四季があるってなんて素晴らしいんでしょう。
…「そろそろかなぁ」とつぶやく僕と「まだまだでしょ」と笑う君、そんなやりとりすらもきっと未来の種になるんだ