サカナになるまで泳げ

tetsuo_hara2009-08-04

 画像は、"16連射"で一大ブームを巻き起こした高橋名人の今のお姿である。無造作ヘアにキャップを被った"高橋名人の冒険島"の頃のイメージからほど遠く、脱サラして出家した修行僧か、元楽天イーグルスのヘッドコーチだった山下大輔氏のようである。その高橋名人、BS TwellVの"ウドで訊け"という番組にゲスト出演し、「いちばん面白かったゲームは?」の質問に、「パズルとアクションの要素が組み合わさった『ロードランナー』は面白かった」と語っている。それから、スーパーマリオブラザーズのことも絶賛していた。キノコを食べてキャラがでかくなる演出について、強くなったことを視認できることが画期的と興奮気味に、しかし冷静に話していた。あの頃のゲーム業界はクリエイティヴで活気があった。久しぶりにロードランナーをやりたくなったけど、俺、あの手のゲーム(マリオも含めて)は苦手なのだ。
 余談だが、"ウドで訊け"とはウド鈴木とゲストとのトーク番組で、無茶な質問をするようディレクターから指示を出されたウド鈴木が、困惑しながらゲストにそれを投げかけるところが番組最大の売りである。過去には落合博満氏の一人息子落合福嗣氏などが出演し、「福嗣くんは童貞ですか?」などとウド鈴木から質問されていた。答えは、高校時代に喪失した、とのことだった。ちなみに落合家は性に対して異常なほどオープンで、童貞喪失の日も福嗣くんは「俺、今日やるかもしれない」的なことを家族にほのめかしていたそうだ。それを聞いた落合博満氏は「お前の子どもの顔だったら、俺は一日も早く見てみたい。けれど、まだお互い高校生なわけだし、とりあえず避妊だけはちゃんとしなさい」と言ったそうだ。
 今シーズン、海外組で最も期待の出来るサッカー選手といえば本田圭佑である。オランダリーグ開幕戦の相手はビッグ3の一角に数えられるPSVで、2部リーグから昇格したばかりの本田圭佑のVVVは当然苦戦すると見られていた。前半はPSVが2点を先制し前評判どおりの強さを見せつけたが、後半は本田圭佑の活躍などで3−3のドローで試合を終えた。この日の本田圭佑は1ゴール、1アシスト。自チームの監督は従前から「本田圭佑はオランダでナンバー1のMF」と語っているが、実際に開幕戦でそれを実証し、オランダ中を驚嘆させた。選手としてもうひと伸びできれば、キャラこそ違えど中田英寿以来のカリスマとなるかも知れない。
 今夏は天候不順などでやきもきしていたが、待ちに待ったビーチデビューの日がいよいよ迫ってきた。日本の水泳選手のパイオニアで"フジヤマのトビウオ"の異名をとった故・古橋廣之進さんは、後進を指導するにあたり「サカナになるまで泳げ」と言ったそうだ。それは生物学的に無理だっぺ爺さん、と思ったが、やっぱりサカナになるまで泳ごうと思う。
 …おバカになれない、けなげな40。いたいけなMC、茶の間でグッスン。ゴックン、思わずイッキ。雑味のない、コクのある嫌味