鉄男、童心に帰る

 最終話を見逃したと思っていた「SP」だったが、ドラマはまだ続いていた。ワンクールではなくツークールの作品だった模様。フジの看板ドラマ「踊る大捜査線」は織田裕二柳葉敏郎の確執が原因で続編が難しい状況。「SP」は「踊る大捜査線」に替わるフジの看板ドラマに成長して欲しい。
 BS2でアイアン・メイデンのライヴを放映していたので、NHKもとうとうやきが回ったのだろう。ナヴィゲイターはもちろん"日本のメタルゴッド"伊藤政則氏。リーダーのスティーヴ・ハリスのベーステクは超有名だが、ヴォーカルのブルース・ディッキンソンのパフォーマンスも素晴らしい。この人、世界一バナナが似合うヴォーカリストだと思う。

 リメイク版のヤッターマンが今日からスタートして、年甲斐もなくとてもエキサイトした。視聴率30%ぐらいとったんじゃないか。エヴァンゲリオンを筆頭にシリアスなアニメが多い昨今、善が悪をやっつける"お約束"的なヒーローものはあれこれ考えずに安心して楽しく見れる。オリジナル版のイメージを損なわずにリメイクしてくれたことはとてもありがたい。イメージを損なわなかった要因は、アニメのキーパーソンであるドロンボー一味とドクロベーの声優をオリジナル版そのままに起用してくれたことが大きい。心配なのは、ドロンジョの声の小原乃梨子が72歳、ボヤッキーの声の八奈見乗児が76歳、トンズラーの声のたてかべ和也が73歳、ドクロベーの声の滝口順平が76歳といずれも高齢である点である。イビチャ・オシムの例もあるし、途中で代役を立てるなんてことにならないことを祈ります。概ね良かったが、違和感が全くなかったわけではない。一つ目はエンディング曲が「天才ドロンボー」じゃなかった点。二つ目はヤッターワンの声がオリジナル版と打って変わり正義感が感じられなくなっていた点。最後に三つ目はおだてブタの声。おだてブタに関してはオリジナル版の富山敬さんが亡くなっているので仕方ない。ちなみにヤッターワンおだてブタも今回の声優は山寺宏一である。余談だが、ボヤッキー会津若松の出身という設定になっている。

 …安全な明日とインダストリアルな恋のひとつでも。いずれ「イヤ」って言い出す時を待つ。それもいい。嘘でもいい。差し当たって、目の前はまだ…