あしのけ

 能天気な俺はタリラリラーンと水戸の魚市場へ行って「いちばん大きいカニくらさーい!」とロシア産のどでかいカニを買い、背中へ背負って家路へ着くやいなやボイルして食った。身もさることながらまろやかで甘いミソもまた絶品である。あんなに美味いんだったら外敵に食われないように堅い鎧で防護する必要がある。カニが殻を纏う理由はそこである。
 テレビ等で話題の千手観音を生で見てきた。

CGを見せられているんじゃないかと思うほど緻密で正確な動きにただただ驚いた。どのぐらい驚いたかと言うと、FMVのCMの堤真一ぐらい驚いた。俺は棚倉大サーカスの団長だが、願わくば俺のサーカス団にスカウトしたいところである。

 この頃じゃフジテレビまで深夜枠のドラマに力を入れる始末だが、「SP」というドラマは相当おもしろい。日本においては未知の存在であるSPにスポットを当て、1話完結で悪を戒めるというスタイル。組織の中で窮屈に任務を遂行する様子は踊るシリーズを彷彿とさせる。監督は踊るシリーズも手がけた本広克行氏。
 GO!GO!7188の新譜を買った。前作と前々作がダークな印象だったが、メロディが際立っておりあれはあれで良い作品だと思っていた。今作の場合は原点回帰ということでGSサウンドとパンクを融合させたパワフルな仕上がりを見せている。1曲目の「あしのけ」は最高で最悪だ。突然デートのお誘いが来たが、足の毛を処理しておらず、お誘いを受けるべきか断るべきかとひたすら葛藤すると言う曲なのだ。男サイドからすると、秘め事のままにしておいてもらいたいことであって間違っても曲のネタにはしてほしくない。でもそんな危機的状況の心模様も少しだけ覗いてみたい。やっぱり最高で最悪の曲だ。
 もう11月だが、俺の机には仕事が山積みで、毎日毎日ブラジャーが透けるぐらい汗をかいている。
 …砂漠の物件、トヨタシエンタは意外と簡単に見つかりそうでも。最低の条件、最上の楽園で天使がきっと俺を待ってんだ