油断大敵

 欧州チャンピオンズ・リーグの決勝戦はすごい試合だった。マルディーニクレスポの2ゴールで前半を3−0とリードして終えたミランだが、後半リバプールに3点とられてそのままPK戦に。結局、優勝したのはリバプールだった。3点差で前半終わった時点ではミランの選手は負けるとは思わなかっただろうね、気の毒に。ミランの選手は桶狭間の戦いを知らなかったのであろう。
 自称"二本松の牛若丸"の思考が浅はかなのは、脳みそにキズでもついているんじゃないかと思うほどだ。いっそのこと考えていることを全部実行して全部失敗してみればいい。足も踏み入れていないくせに袋小路に迷い込んだと思い込み、自作自演の悲劇物語の主人公を気取っている。「俺のこと『壊れそうなものばかり集めてしまう』ってお前が言ったんだ」と言うが、言ったのは俺じゃなくて諸星和己だ。ガラスの十代ならまだしも、彼の場合はとっくに三十代である。おまけに不純物が大量に混じっているから儚げな美しさとは程遠い。
 アレルギーはまだ続く。スギはシーズンオフになったのにおかしい。「通称"八山田のディディエ・ドログバ"の剃ったヒゲが空気中に漂い、やがて人の鼻腔に侵入する」という新説を学会で発表しようと思う。「面倒くさい」と言うので、「じゃ、生きるのやめちまえ」と言ったが、生きることはやめないんだってさ。
 …どんよりしてるのは空じゃない。今日も開かない、折りたたみの真実が虚しい