欠落した俺の感性に響くぜ

 スパンコールの雨に打たれながら、心のベストテン第1位のビーフシチューを食べに行った。もうメニューすら開かない。水を運んできた瞬間に「ビーフシチューをセットで。飲み物はコーヒーね」ってオーダーしちゃうのだ。一瞬も迷わずにオーダーすると、なんだかシェフに勝ったような気分になれるから不思議だ。センタリングにピンポイントでヘディングゴールを決めれたら同じ気分かも知れない。
 リップを塗って眠りに就くと、うら若き女性とベロチューする夢を見る。という大発見をした。伊東家の食卓には投稿しないがね、もったいないから。
 この頃いつも聴いているのはBlankey jet city赤いタンバリン。リリースされてからかれこれ10年ほど経つが、「人は愛し合うために生きてるっていう噂、本当かもしれないぜ」の部分のリリックに心酔しっ放しだ。確かなことなど何もない現代社会だが、その噂だけは本当だと俺も信じたい。
 ケータイのメール機能をメモ帳がわりに使ったりするが、あとから見てもサッパリ意味がわからないことが時々ある。「ほりのふかさ」って一体何よ?
 明日も仕事か。ジョーはホセ・メンドーサ戦で燃え尽きちまったが、俺には明日もあさってもくる。あと1年とちょっとあそこに通うのか。行くあてはないけど、ここにはいたくない。幸せになるのさ。誰も知らない、知らないやり方で。
 …欲しいのはリアリティ。空気の中にいる。ロンドンもパリも一度に見える