転石苔生さず

 1年の区切りが4月にあるのは、稲作のサイクルと関係があるらしい。俺なんてコンビニに囲まれて生活しているからそんなのちっとも実感が湧かない。1年中いつでも好きなものが手に入るのだ。俺はゲルマン民族だ。断じてアボリジニーなどではない。ゲルマン民族には大移動がつきものだ。だから4月になったら俺はこの国にはいられないかも知れない。けどそれは悲観すべきことではない。なぜなら俺は転がり続けるローリング・ストーンだから。転がる石に苔は生えないから。俺は転がり続けていたいから。
 ターミネーター3は作るべきではなかったんだろうけど作りたくて仕方がなかったんだろうね。なんだか後味が悪かった。後味が悪い映画は嫌いではないが、とにかくT3は好きではない。
 Happy Daysだけに関して言えば、大塚愛メロディック・デスメタルだと思った。エッジの効いたリズムギターに乗せられるのは、拡声器を使ったディストーション・ヴォイス。サビの部分のドラミングなんてブラスト・ビートとも受け取れる。IN FLAMESあたりにカヴァーしてもらいたいものである。Bメロはメロディック・デスと言うにはポップすぎるが、カステラの「軽くなる」という曲にとても似ている。ひとかけらの照れもなく「イェイ!」って言えるのは、この人と高島忠夫さんぐらいだ。
 通称"八山田の黒毛和牛"は、運転中は性格がアグレッシヴになる。前を走る車が、なんの予兆もなく突然右折したところ「方向シャモジぐらい出せよな!」と怒っていた。おそらく"方向指示器"と言いたかったのだろうが、俺は"ウィンカー"というシンプルな言葉もあることを教えてさしあげた。
 …身体が吹っ飛んで宙を舞う。その気持ち、それだけが必要。他に興味は無い