哀from喜怒哀楽

あのどうしようもなく不毛でムダな日々があんな言葉で終わるとは。ブルーハーツの1stが出た頃ってことは88年からの付き合い。彼はかつて"絶望ヶ丘のブタ"と呼ばれ、僕らは長く深くダラダラと、よくある若者みたいにツルんだ。「徹夫、扇風機いる?」彼は言った。冗談みたいな暑さの夏の日に。深く考えず僕は言った。「ウソ!?とうとうクーラー買うんだ!!」。「いや、そうじゃないんだ。いらなくなるから」ふし目がちに答え、そして続けた。「30までにモノになんなかったら田舎帰る約束だったんだよ」。よくある話さ。
…からの心なら、ただの体なら、馬鹿な僕らなら何処へでもいけるだろう。思い上がりや淡い期待、ときに涙。白い吐息はタバコなのかと、とぼけてみた