賽は投げられた

tetsuo_hara2010-01-22

 6日前の話だが、贔屓にしているブランドからお得意様優待セールのハガキが届いたので、仙台へ行った。通常時だと1万円前後のロンTも、セールで半額。普段締めている財布の紐を緩めて、というよりほどいて買い漁る。ストレス溜まってるわけじゃないけれど、すごくスッキリした。画像は、LOFTで見つけたストラップ。ピストルの弾丸のようなメタルケースの中には専用のフィルターが入っていて、それにアロマオイルを染み込ませ、香りを楽しむというもの。とりあえずラベンダーのアロマオイルを注入してベッドサイドにぶら下げている。良い夢が見れるようにと。
 仙台のアーケードで異様だったのは、東北初出店の餃子の王将である。寒空の下、1時間待ちの大行列。不景気でも、稼ぐ企業はちゃんと稼いでいる。
 ここ半年ぐらいの間に、借金による過払金返還を売り文句にする弁護士事務所が急激に増えたと思いませんか。たしかに過払金は取り戻せるが、代償に高額な報酬を弁護士に支払わなければならない。だから過払金を取り返しても手許にはそれほど戻ってこないとか。ある顧客が「もうちょっと、弁護士報酬安くなりませんかね」って言ったら「馬鹿もーん!!」と叱責されたそうだ。こうなってくるともう、どっちが借金取りだかわからない。うまい話には必ず毒がある。にわかに流行りだしたと思ったら、何か裏があるんじゃないかと疑ってかかるべきだ。
 年明けに採用されたゆとり世代のゆとり君。終業時刻になって「お疲れしたっ!!」と帰ったが、数分したら頭を低くしていそいそと舞い戻ってきた。「あ、忘れ物っす」と首を伸び縮みさせながら言うので、財布かそれともケータイかと思ったら、「コレ、必須なんで」とミンティアを引き出しから取り出した。俺はフリスク派だが、わざわざ戻ってくるぐらいだからゆとり君もミントタブレットなしでは生きていけないタイプなのだろう。きっと白いご飯に乗せて食べているに違いない。
 ワゴンセールを物色したら、298円の値札が貼られたコーネリアスの1stアルバム「THE FIRST QUESTION AWARD」を見つけた。ニッキュッパならモチ買うでしょ!! かつて小沢健二小山田圭吾フリッパーズ・ギターというポップでオシャレなユニットを組んでいて、「恋とマシンガン」などをヒットさせた。しかし、二人は渡辺満里奈を取り合う恋敵となり、喧嘩別れに近い状態で解散。やがて小沢健二はソロに、そして片割れの小山田圭吾がスタートさせたソロプロジェクトこそコーネリアスである
 「THE FIRST QUESTION AWARD」の内容は、コーネリアス名義の第1作目ということで、大衆性の高いポップな仕上がりになっているが、押しと引きの巧みさが随所に見られ、後にグラミー賞にノミネートされるだけの才能が早くも垣間見れる。サウンド・エンジニアリングの天才である。ちなみにエジソンは「天才は1%のひらめきと99%の努力」との名言を遺したが、努力が美徳と誤って解釈されている。真意としては、1%のひらめきがなければたとえ努力をしても意味がない、と言いたかったのだ。コーネリアスの音楽はひらめきの塊という感じがする。俺がもし天才だとすれば、99%以上は生まれながらの才能によるもので、努力なんて少しもした試しがない。蛇足だが、後に渡辺満里奈ラクダコオロギみたいな名倉潤ネプチューン)の妻になったことは言うまでもない。
 …体中で待ってた明日。小宇宙を埋めつくした。旅立ちの日。きみの睫毛は、時計の針に勝てる気がしたのに。ああそうか、もう時間だ